【クリエイター向け】記事作成マニュアル

エディトルにて記事をご執筆いただく際、意識していただきたい点や守っていただきたい文章のルールなどをまとめています。(本ルールはあくまで文章に関する基本的なルールをまとめたものとなりますので、案件ごとのルールに関しましては編集者に確認をし進めてください。)

目次

【ライターとして求められる視点・姿勢】

<執筆前>

▼マニュアルやルールを理解してから執筆する

案件ごとに異なるマニュアルやルールがあります。
そのため、案件ごとのマニュアルやルールの内容をしっかり読み込み、理解をしてから執筆をはじめましょう。

▼クライアントの求める記事はなにか、読み終わった読者にどうなってほしいか(どんな行動を起こさせたいか)を理解してから執筆する

記事を執筆する前に、この記事はどのような目的で使用されるのか、この記事を読んで読者にどうなってほしいか、どんな行動を起こさせたいかを理解しましょう。読者が求めている情報は何かということを念頭に置き、執筆をしてください。

▼書き手の目線を確認する

書き手の目線が第三者目線であるのか、それ以外(webサイト運営者、記事に登場するキャラクターなど)であるのか必ず確認をしましょう。書き手の目線を確認せず執筆をはじめてしまうと、大幅な修正が必要になってしまいます。

<執筆・確認>

▼納期は守る

納期は厳守しましょう。
・スタート後の納期変更はできません
・提示されたスケジュールでの対応が難しい場合は事前に申し出ましょう
・万が一調整が必要な場合は速やかに編集者と調整してください

▼自分が理解していない内容は書かない(テーマについて調べ理解してから執筆を始める)

自分自身で理解できていない内容について執筆してしまうと、読者にとって理解しづらい記事や、間違った内容が記載されている記事になってしまう可能性があります。 そのため、まずは自分自身が記事テーマについて理解したうえで執筆をしましょう。

▼掲載先メディアに反する内容・クライアントの事業を不利にするような内容を入れない

掲載先メディアに反する内容であったり、クライアントの事業を不利にしてしまうような内容は含めないよう気を付けましょう。
目的に沿っていない内容を記載していないか注意し執筆をしてください。

(NG例)
・脱毛サロンを事業としているクライアントの場合
✖:家庭用脱毛器は自分のやりたい時間に脱毛ができるのでサロンよりもおすすめです。
⇒脱毛サロンより家庭用脱毛器をおすすめし、クライアント事業にとって不利となる内容にしてしまっている

・債務整理に関する相談サービスを行なっているクライアントで、最終的に相談サービスへのお問い合わせへつなげる目的で記事作成をしている場合
✖:友人や親からお金を借りることができる場合は債務整理をしなくて済むので、お金を借り債務整理をしなくても済むように動きましょう。
⇒最終的に相談サービスへつなげることが目的であるにもかかわらず、自分でなんとかするよう促してしまっているため目的に沿った記事作成ができていない

▼自分が書きたいことではなく読者が欲していることを書く

自分が書きたいことを優先してしまうと、目的やルールに沿った記事執筆ができません。
そのため、書きたいことを書くのではなく、クライアントが求めている記事はなにか、この記事の読者はどんな情報を求めているのかを考え必要な情報を記載してください。

▼事実を確認し執筆する(一次情報を参照する)

ネット上には様々な情報があり、中には間違った情報が記載されているサイトもあります。
そのため、記事を執筆する際に参照する情報は、官公庁など信頼できるサイトの一次情報を参照しましょう。
※一次情報がないテーマ(趣味やライフスタイルのようなもの)の場合は、そのテーマで権威のある人(専門家など)や信頼されているメディアを参考にしましょう。
また、専門家がいないテーマの場合は、そのテーマについて複数の記事を確認し、共通で書かれていることを参考にしてください。(あくまで推奨例となるため、情報の参照元は編集者に確認を行ってください)

▼最新情報か不変的な情報かを見極める

不変的な情報は問題ないですが、変更・更新の可能性がある情報について執筆する場合は注意してください。
特に、参照した媒体が最新情報とは限らないので、信頼できる媒体から情報を取ってきたり、複数の媒体を確認したり、間違いがないよう気を付けましょう。

▼Web上のコンテンツをコピペしない

当たり前ですが、Web上のコンテンツをコピペすると著作権の侵害となってしまい、また、Googleなどの検索エンジンからの評価も下がってしまう恐れがあります。 そのため、既存のWeb記事と重複・類似する部分がないかを確認し、記事の品質を担保できるようにしましょう。

▼どのサイトや記事よりも、執筆する記事が一番わかりやすい状態を目指す

他のどのサイト、記事よりも読者にとって有益な情報が網羅され、わかりやすく記載されている状態を目指し執筆しましょう。

具体的にどんな状態の記事を目指すべきか
・最新の情報が載っている
・記事を読めばそのテーマについて再検索する必要がない状態
・テーマに関連した読者の知りたい情報も掲載されている
・想定読者のレベル(テーマへの詳しさなど)によって情報の取捨選択ができている

<修正対応>

▼修正依頼があった場合、修正内容を理解し迅速に対応する

提出した記事に対し修正依頼が出された場合は迅速な対応をお願いします。
修正内容に不明点があった場合は、編集者に意図を確認してから対応しましょう。 また、修正依頼があった部分のみを修正するのではなく、修正する箇所の前後のつながり・記事全体の整合性(矛盾がないか)なども確認し修正してください。

【ライターとして最低限満たすべき文章レベル】

▼誤字脱字がない

記事を提出する=「不備がない完璧な状態の記事」である、という意識を持ちましょう。 そのため、記事内に誤字脱字やその他不備がないか、記事提出前に読み返し確認することを徹底しましょう。

参考URL
【誤字脱字をなくせ!文字校正のやり方を知って文章力をアップさせよう】
https://works.sagooo.com/kobuta/10679/
【さらば誤字脱字! 信用をなくさないための3つの方法】
https://works.sagooo.com/kobuta/1129/

▼虚偽や根拠不明な内容は書かない

当たり前ですが、嘘や根拠のない情報についての記載は厳禁です。
伝聞や個人の推測などは、間違った情報・古い情報である可能性もあるため、読者のためにも、また発注いただいているクライアントのためにも、必ず信頼できる情報を確認してください。
また情報を記載する場合は根拠も一緒に記載するなど注意しましょう 。

<記事チェックポイント>
・その情報の根拠は記事に書かれているか
・その情報の根拠は信頼できる情報源から得ているか
・その情報を専門家が見たときに間違いを指摘される内容・表現でないか
・その情報の表現は誤解されたり異なる意味にもとれることがないか

(例)記事で「ABC」という書籍を紹介するため、検索して見つけた個人ブログで「ABC」が紹介されていた場合

✖:個人ブログのURLのみを参考URLとして記載した。
〇:個人ブログが参考として挙げている出版社のサイトの内容も確認し裏付けをとった。 そのうえで、出版社のサイトのURLを参考URLとして記載した。

経験談を書かれる際にも、内容に応じて「現在はどうなのか」をご確認ください 。

(例)
✖:このテストは○○○○という形式でした。
〇:私が受験した2010年は○○○○という形式でしたが、2018年からは●●●●に変わっているのでこれから受験する場合は気をつけましょう。

▼同じ文末表現や接続詞を多用していない、異なる文末表現を混同させていない

同じ接続詞・文末表現が連続すると、文章の流れが悪く、読みにくい文章になってしまいます。そのため、同じ接続詞・文末表現を連続して使用することは避けましょう。 また、「ですます調」と「だである調」を1つの記事内で混同させないようにしましょう。

▼複数の情報は段落ごとに分ける(ライターが構成を行なう場合のみ)

複数の情報が1つの段落に集約されてしまうと、内容がわかりづらい記事となってしまいます。そのため、基本的に1つの段落では1つのテーマについて書き、他の段落で書いてあることは重複して書かないよう注意しましょう。
※すでに構成が決まっている場合は構成に従い執筆してください。

▼見出しには具体的な内容を記載し、粒度をそろえる

見出しは本文の内容を簡潔にまとめた段落ごとのタイトルとなります。
そのため、ひと目で何について書かれているのかわかるような見出しを作成するよう心がけましょう。また、クライアントの希望に沿ってシンプルな見出しやキャッチーな見出しなど使い分け、粒度をそろえましょう。

(クライアントの希望ごとの見出し例)
りんごの主な産地や特徴、種類について記載されている段落の場合
・キャッチーな見出しを希望している場合
⇒「りんごの産地や特徴は?種類はどれくらいあるのか解説!」

・シンプルな見出しを希望している場合
⇒「りんごの基本情報」

・結論を見出しに記載してほしい場合
⇒「りんごの産地は青森!種類はなんと100種類」

(見出しの粒度の例)
1段落:りんごの基本情報
1-1段落:産地
1-2段落:りんごの種類ってどれくらい?
1-3段落:味・風味
⇒「1-2段落」が他の見出し粒度に沿っていない

▼結論を先に書く(結論⇒理由・根拠・具体例⇒まとめ)

読者に情報を伝え、記事に興味をもってもらうためは、まず結論を示すことが重要となります。そのため、文章を執筆する際は結論を先に提示しましょう。
結論を補足するための情報を重要度の高い順に並べて記載すると、筋が通った理解しやすい文章にすることができます。(結論・具体例・まとめの流れは段落単位でも意識しましょう。)
※結論とまとめの文章は同じような内容にならないよう注意しましょう。

(例)絶滅危惧種とされているトラについて
結論:20世紀の初め、野生のトラは世界に10万頭生息していたとされているが、現在は約3000頭あまりになってしまい、絶滅危惧種とされている。

理由・根拠・具体例:森林伐採が野生のトラを脅かす大きな原因とされていて、野生のトラの生息地のひとつであるインドネシアのスマトラ島では、2450万ヘクタールあった熱帯雨林の半分が伐採されてしまっている。

まとめ:トラを絶滅させないためにも、野生生物の保護に世界で取り組んでいくべきだ。

▼一文は短く簡潔に

一文一文が長いと、結論にたどりつくまでに時間がかかってしまい理解し難い文章になってしまいます。
一文を短くし簡潔にすることで理解しやすく読みやすい文章となります。

(例)休みを取る事ができる ⇒ 休みを取れる

▼主語・述語の関係が成り立っている

主語と述語の関係性が成り立っていないと、下記例のように違和感のある文章となってしまいます。 長文の場合は特に注意をし、主語と述語の関係を確認しましょう。

(例)✖ :私の日課は犬の散歩をします。
   〇 :私の日課は犬の散歩です。

▼主語を意識して書く

主語を意識して記事を執筆しないと、意味がわかりにくい文章になってしまう原因となります。 特に主語が2つ以上ある文章の場合は、理解しやすい文章にするためにも主語を必ず記載しましょう。

(例)
✖:良い記事を作るには、読者を意識して執筆することが重要です。また、理解しやすい状態で依頼をすることも大切です。

〇:良い記事を作るには、ライターは読者を意識して執筆することが重要です。また、記事を依頼する人は、理解しやすい状態で依頼をすることも大切です。

▼表記を統一する

文章内で使用する単語の表記は違和感のない文章にするために統一をしましょう。

(例)
引越し・引っ越し・引越
か月・ヶ月・カ月
見積もり・見積り・見積

▼文字増し表現はしない

同じ内容または表現の繰り返しを記載することは文字増し表現となります。
誰もが知っている当たり前のことや、その記事を読む読者が既知のことをだらだらと書くことも文字増しとなるので注意をしましょう。

(例)私の知り合いにはとても頭のいい人がいる。彼はとても頭がよく、計算がとても速い。他の人では到底できないような計算も暗算で一瞬で出来るくらい頭がいい。
⇒同じ内容を繰り返し3回も記載している。

参考URL
【文章力を鍛えるシリーズ5<文章は簡潔に書く>】
https://works.sagooo.com/kobuta/5145/

▼過剰な敬語や装飾をしない

文章を書く場合、過剰な敬語や装飾をすることで文章が読みづらくなってしまいます。
誰が読んでも違和感がなく読むことができることを意識し、指定された文末表現を使用し執筆をしましょう。

(例)✖:商品がご納品されますと、自動でメールがお送りされます。
   〇:商品が納品されると自動でメールが届きます。

▼稚拙表現

文章内で話し言葉が使用されていると、わかりづらい稚拙な文章となってしまいます。 また、形容詞を使いすぎていると無駄が多く伝わらない文章になってしまい、具体的な数字や事実、エピソードなどが記載されていなかったりすると、わかりにくい内容となってしまいます。そのため、無駄をはぶき、具体的な内容が記載されている文章を執筆しましょう。

(例)✖:いろんな子供が唐辛子は苦いし辛いしまずいと答えているんです。
⇒話し言葉が使用され、形容詞が連続し、具体的な内容の記載がない

〇:唐辛子はその苦みと辛さから、10人中9人の子供が「まずい」と答えた。

▼間違えやすい言葉に注意する(接続後・助詞・誤用の多い言い回しなど)

下記例のように意味を取り間違えていたり、勘違いしているケースがあります。
そのため、こまめに辞書を引くなどし、間違った言葉を使うことがないよう心がけましょう。

(例)✖:耳障りのよい
⇒「耳障り」とは、耳にした時に不快に感じられるさまを意味するため

✖:知らない人に急に絡むのは、人によっては嫌がられます。
⇒若者言葉とされている「絡む」という言葉が使用されているため

✖:頭痛が痛い
⇒「痛い」という言葉が二重に使用されてしまっているため

参考URL
【要注意!その言葉は本当に正しい?コラムでよくある誤用と対策】
https://works.sagooo.com/kobuta/14575/

▼主観(または主観ととられかねない表現)を使わない

コラム記事や説明記事の場合、事実にもとづいた記事を執筆する必要があるため、主観表現の使用は避けましょう。また、根拠のないことについて書いてしまうことも注意しましょう。

(NG例)
30代で未婚だと焦りますよね。
上司ってなんとなく近寄りがたい印象がありますよね。
ストレートに発言する人はきつい印象を受けます。

▼誹謗中傷や差別となる表現や言葉を使わない

「誹謗中傷は厳禁」ということは当たり前ですが、読んだ人によって誹謗中傷と感じる表現や言葉もあるため、表現や言葉選びは注意しましょう。

(例)
・犬嫌いの人は性格が悪いとされている。
・部屋が汚い人は肌も汚いですよね。

▼誰が読んでも取り違えがない書き方をする

Webコンテンツは、多くの人が情報を求めて開くページのため、誰が読んでもわかりやすく、取り間違えのないような記事を作成する必要があります。
そのため、「5W1H(いつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どうなった)」を意識して文章を書くことを心がけましょう。

【ライターとして成長するために+αでやるべきこと】

▼うまい文章を書き写してみる

他のライターが書いたうまい文章を書き写しすることで、上手いライターの観点を体感できます。(読むだけだと、読者の視点になってしまう)
ただ書き写すだけではなく、声に出しながら書き写したり、一文一文言葉の使い方や流れを理解しながらなど工夫して書き写しましょう。
ただし、書き写した文章を自分の文章として使用することはNGなので気を付けましょう。

▼新聞を読む

新聞は内容を端的に表現した見出しや記事の要点をまとめたリード文が記載されており、読者がスムーズに読めるよう配慮された構成で文章が作成されています。 また、結論が先に書かれており、内容を把握しやすい工夫がされています。 そのため、新聞を読むことで学べるノウハウは多く、文章力アップが期待できます。

▼専門知識をアップデートする

ライターという仕事は、正確で新しい情報を書くことが求められます。
得意分野がある場合、常に新しい情報やトレンドを知るためにも情報収集を行ないましょう。情報収集はネットだけではなく、書籍からも収集し様々なところにアンテナを張っておくとよいでしょう。

▼資格を取得する

資格をもっているライターは信頼性がアップするので仕事の依頼が増える可能性があります。また、仕事の幅も広がるため、興味があるジャンルや追及していきたいことがあれば関連した資格を取得するのもおすすめです。
※資格を取得した際は、エディトルの資格の欄に追加をしましょう。

▼一文を長くせず、改行を効果的に使い読みやすさを意識する(既存記事を参考にする)

文章が密集すると記事が読みづらくなってしまいます。
そのため、改行を使い読みやすさを意識し執筆しましょう。

▼Webユーザーの特性(全文読まずに流し読みをする、すぐに離脱する、タイトルを見て記事を選ぶなど)を知り、執筆に活かす

Webユーザーの特性ごとによって、どのように記事を執筆するかを考えましょう。

・全文を読まずに流し読みをする
⇒短く簡潔にまとめた記事を執筆 (「▼一文は短く簡潔に」を参照)

・すぐに離脱する
⇒結論を先に執筆
(「▼結論を先に書く(結論⇒理由・根拠・具体例⇒まとめ)」を参照)

・タイトルを見て記事を選ぶ
⇒読者は知りたいことを検索しても、検索結果に出てくるタイトルを読みピンとこなければサイトを開くこともせず記事を読まずに通り過ぎてしまう可能性があります。 そのため、記事のターゲットは誰か、何を伝えたいのかを明確にし、記事のテーマがわかるようなタイトル作成をしましょう。

参考URL
【読者に選ばれる記事にしよう!タイトルと見出し作成の重要性】
https://works.sagooo.com/kobuta/17455/
【Web記事のタイトルは内容がわかるものを強くおすすめする理由】
https://works.sagooo.com/kobuta/13833/

▼正しい文法知識・ボキャブラリーを増やす

正しい文法知識やボキャブラリーを増やすため、ライティングに関する記事や本などを日頃から読むようにしましょう。

おすすめ書籍
https://www.kyodo.co.jp/books/isbn/978-4-7641-0687-1/

▼文章のうまい記事を分析する

文章のうまい記事があったら、文章がどんな構成になっているのか下記のように分析しましょう。

・記事は全体的にどんな流れになっているのか
・導入文はどのように書かれているか
・段落ごとに本文はどんな流れで書かれているか
・見出しには何が記載されているか

分析が完了したら、似たようなテーマで分析した記事、文章の流れに沿って自分で執筆してみましょう。そうすることにより、うまい文章のロジックがわかるようになります。 そのため、文章がうまいと思った記事があればURLを保存しておき、分析することを繰り返してみると良いでしょう。

(例)
うまい記事が「メルカリでの転売に関する記事」だった場合

「ヤフオクでの転売に関する記事」にテーマを変え、分析した結果をもとに同じような流れで執筆してみる

トップへ戻る