SEOの企画(記事構成)の作り方について、基本的な手順を説明しています。
※本ガイドラインで紹介しているのは、あくまで弊社の推奨する考え方です。クライアントの要望が別にある場合は、クライアントの要望を優先させてご対応をお願いいたします。
このページで解説するSEO企画の作り方については、動画でも説明しています。
※ブログ・SNS等での拡散はご遠慮ください。
また、エディトルにご登録いただいている方を対象としたコンテンツですので、未登録の方へ内容を公開することもお控えください。
SEOの観点から制作する企画・記事は、検索エンジンで上位表示させることにより、さらに多くの読者を集めてクライアントの目的を達成することを目指しています。
その目的を達成するために、以下のような点は十分に理解してから制作を始めましょう。
また、企画制作と記事執筆を別々の人が行う場合もありますので、以下の点には注意しましょう。
基本的には以下のような流れで制作するのがおすすめです。なお、SEO企画独自の特徴のみを知りたい方は、3を中心にご確認ください。
まずは読者ニーズや記事の方向性を設定してから、情報を調査し、タイトルや各段落の内容を考えていくイメージです。
キーワード・上位表示サイトの内容から、検索する背景にある潜在的なニーズ・読者の状態(どうなりたくて検索しているのか)を考えます。 加えて掲載先サイトのターゲットやコンセプト・レギュレーション等を確認し、掲載先の記事にふさわしい読者像を設定します。
例)
掲載先メディアのコンセプト:投資初心者へFXの基礎知識を紹介するサイト
掲載先メディアのターゲット:経験はないが投資に興味がある30代の男性
メインキーワード:FX
読者は「単純にFXとは何か知りたい」だけではなく「( FXという仕組みを理解して)もっと稼ぎたい、利益を出したい」というニーズがあります。
掲載先のコンセプト・ターゲット像をふまえると、「FXを理解して、利益を出したいと考えている30代投資初心者の男性」と設定するのがよいでしょう。
記事のゴール、すなわち「記事を読んだ結果、読者がどんな状態になっているのか」を設定します。「〇〇について理解した結果、××をしようと考えている状態」と表現できるように作成してください。
キーワード・検索結果などにより難しい場合もありますが、以下のような点に気をつけてゴールを考えられるとよいでしょう。
手順1~2で設定した内容を踏まえ、
を洗い出します。
まずは「検索結果上位のサイトに記載されている情報」をすべて洗い出しましょう。上位表示されているサイトは、読者が知りたいことに答えている可能性が高いためです。
上位10サイトまで確認し、情報が足りない場合にはそれ以降のサイトも確認するとよいでしょう。
下記ツールを使うと、指定キーワードで検索結果の情報を効率的に洗い出すことができます。
「見出し(hタグ)抽出」(ラッコツールズ)
https://rakko.tools/tools/3/
指定キーワードでのGoogle検索上位10サイト、または指定したサイトURLから文字数・タイトル・見出しタグを一括で抽出できます。
※弊社が開発・管理しているツールではございませんので、不具合等のお問い合わせにはお答えできかねます。
※あくまでご紹介であり、必ず使わなければならないというものではございません。
また企画に含める情報は、ライターやクライアントも参照できる必要があるため、基本的にはインターネット上で情報収集を行ってください。
特に指定や要望がない場合、個人の経験や主観など根拠を確認できない情報を盛り込むのは避けましょう。
上位サイトの情報を網羅した上で、関連キーワードも加味して独自の要素も加えられると、読者にとってより役立つ記事となります。
洗い出した情報の中で
についてはまとめます。
例)関連キーワードで以下のように並んでいた場合
万年筆 選び方
万年筆 選ぶ コツ
万年筆 選ぶポイント
→いずれも「万年筆をどう選んだらよいか」という情報なので、「万年筆の選び方」という1つの見出しにまとめる。
また、状況によっては以下のような場合もあるでしょう。
したがって検索結果はあくまで参考とし、読者ニーズ・掲載先の方向性・クライアントからの要望に沿わない情報は省く必要があります。
基本的に読者は見出しの順番に記事を読むので、 理解しやすいような流れで構成する必要があります。
記事の構成は以下のような流れを意識すると分かりやすくなります。
読者は何かを知りたい・解決したいと思って記事を読んでいるので、初めに結論を伝えることが重要です。何についての記事か、何が分かるのか(記事を読むことによるメリット)を伝えられないと、読者は「本当に自分に役立つ記事なのか」が不明で離脱してしまいます。
また、基本的には1つの見出しで1つの情報を説明すると分かりやすくなります。
メディアによっては扱う要素の重要度に応じて大・中・小の見出しを使い分けることもあります。その場合は同じ階層の見出し同士が並列関係になるよう、粒度に注意しましょう。
OK例 | NG例 |
大見出し:おいしい果物を紹介 中見出し1:リンゴ 中見出し2:ミカン 中見出し3:モモ | 大見出し:おいしい果物を紹介 中見出し1:リンゴ 中見出し2:ミカンに含まれる栄養素 中見出し3:モモの皮を上手くむくには |
タイトルは「記事の顔」となる重要な役割を持ちます。
▼タイトルに必要な要素1:記事の内容が理解できる
▼タイトルに必要な要素2:読者の興味を惹く
【参考】タイトルを考える際のテクニックとして、以下のようなものがあります。組み合わせて使うこともできます。
常識の逆をつく | 一般的に思っていることと逆の事象を入れることにより関心をひく。 | 例)朝ランニングはダイエットの敵! |
タイトルに数字を含める | 具体的な数値を入れることで読者のイメージが湧きやすくなったり、説得性が増す。 ※この際、現実には不可能な大げさな数字は使わない | 例)3ヶ月で体重-10kg! 例)おすすめのサービス5選 ※「〇〇3つ」や「××5選」のような表現は、どのくらいの情報量があるかの目安にもなる |
記事を読んだときの成果・メリットをわかりやすく伝える | 記事を読む読者にメリットを伝えることにより、興味を惹く。 | 例)1日1時間で月10万稼げるようになる副業の始め方 |
問いかけで終わる | あえて疑問形で終わることで、読者が記事の内容を読みたくなるように誘導する。 | 例)若者はなぜ会社を3年でやめるのか? |
意外なワードを組み合わせる | あまり組み合わせないようなワードを組み合わせ、 意外性で読者の関心を引く。 | 例)高学歴ニートはなぜ生まれるか |
わかりやすい単語を使う | 読者がどのような前提知識で記事を読むのかを考え、なるべく馴染みのある言葉を使用する。 | 例)エビデンス→証拠、コンセンサス→同意 |
簡単で誰にでもできることを示す | ハードルを感じにくい表現を選ぶことで、読者に「とりあえず読んでみようか」と思ってもらう。 | 例)今すぐ着手できる 例)1分で手続き完了! 例)忙しい主婦でも実践できる |
見出しは本文でどのようなことに触れるのかを示すものです。各見出しで「何についての内容なのか」がパッと見てわかるとよいでしょう。
大・中・小の見出しを使い分ける場合は、同じ階層の見出し同士で表現のしかたを揃えると分かりやすくなります。
OK例 | NG例 |
大見出し1:まずは必要な書類を揃えよう 大見出し2:XXXの手続きの流れを紹介 | 大見出し:書類 大見出し:やりかた (…手続きに必要な書類・手続きのやりかたを紹介する、という点が一目でわかりにくい) |
大見出し:場所ごとにおすすめの収納術を紹介 中見出し1:キッチン 中見出し2:リビング 中見出し3:クローゼット | 大見出し:場所ごとにおすすめの収納術を紹介 中見出し1:キッチン 中見出し2:散らかりやすいリビングはこう収納すればスッキリ! 中見出し3:クローゼット (…中見出し2は表現が異なっており、違和感を与える流れになっている) |
「何をどう書くか」「どこを参考に書くか」がライターに伝わるよう、具体的に記載してください。複数の要素がある場合は、箇条書きで書くとよいでしょう。
特に下記のような情報を紹介する際には、必ず情報ソースとなる参考URLを記載しましょう。
参考URLは極力一次情報を記載してください(官公庁、企業のサイト・リリース、アンケート調査結果など)。
なお参考URLを記載した場合でも、URL先と全く同じ文章を記載するのは避けましょう。ただし専門用語や手続きの流れなど、独自の表現で記載することが難しい内容はこの限りではありません。
目安文字数を設定する場合は、その見出し・段落ごとに何文字程度のボリュームで記載するかを考えます。内容の重要度を判断し、全体の文字数に対しどの程度を割いて説明すべきかを決めていきます。
文字数が多い段落では、文字数に見合った情報量を盛り込むようにしてください。
1つの見出しの文字数を多くしすぎないよう、要素ごとに細かく分けられると理解しやすい構成となります。
OK例 | NG例 |
大見出し:100文字 中見出し1:300文字 中見出し2:300文字 小見出し1:200文字 小見出し2:200文字 | 大見出し:1000文字 |
キーワードから記事テーマを設定するときには「どのレベルまでテーマを絞るか」が重要になります。
関連する要素を幅広く説明するのか、それとも特定の要素に焦点を当てて説明するのかは、キーワードや読者ニーズから見極めていきましょう。
(例1) メインキーワード【仮想通貨 とは】
記事テーマ:
OK例)仮想通貨の仕組みやメリット・リスク、取引方法などについて幅広く解説する
NG例)特定の通貨に絞っている、メリットだけを説明する
(例2)メインキーワード【仮想通貨 リップル】
記事テーマ:
OK例)仮想通貨の一種「リップル」に焦点を当てて、特徴や取り扱っている取引所などを解説する
NG例)仮想通貨とはどのような仕組みかについて詳しく説明する
(例3)メインキーワード【仮想通貨 取引所】
記事テーマ:
OK例)仮想通貨の取引所について、役割や販売所との違い、おすすめの取引所などを解説する
NG例)ビットコインについて詳しく説明し、ビットコインを扱っている取引所を複数紹介する
必要な情報の洗い出しを行う際には、検索のしかたも重要です。 主な検索方法としては以下のようなものがあります。
OR検索 | キーワードとキーワードの間に「or」を入力し、両方を含んだ情報を検索できる。 | 例)スイーツの中でもパンケーキ・ホットケーキ両方の情報を検索したいとき →「スイーツ パンケーキ or ホットケーキ」で検索 |
NOT検索 | キーワードの前にマイナス(-)を入力し、マイナスの後に続くキーワードを除外して検索できる。 | 例)人気のスイーツについての情報を検索したいが、マカロンについての情報は除外したいとき →「スイーツ 人気 -マカロン」で検索 |
「site:URL ●●」 | 指定したサイト内にあるキーワードで検索できる。 ※紹介したい商品が掲載先サイトで取り扱われているか調べたいときなどに便利 | 例)掲載先サイト(https://works.sagooo.com/kobuta/)で、「スイーツ」についてのページがあるか確認したいとき →「site:https://works.sagooo.com/kobuta/ スイーツ」で検索 |
公的な情報をもとに企画作成するよう指示がある場合には、検索上位サイトに加えて 「go.jp」のドメイン(政府機関や各省庁管轄の研究所などが登録可能)をもつサイトを参考にするとよいでしょう。
その他に、例えば以下のようなサイトも役立ちます。
※毎回必ず利用を推奨するものではありません。 あくまで参考として提供している情報ですので、案件の内容やテーマ等にあわせてお使いください。
SEO企画ガイドラインは以上です。
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